2006年01月16日

間取りを立体的に考える5

今回は間取りを立体的に考えるの最後です。

狭小住宅において、間取りを立体的に考えると言うのは、とても大切です。プラン能力の無い業者の狭小住宅を以前見たことがありますが、住む人がかわいそうと思いました。

まさに立体的な考え方は皆無に等しく、ただ、部屋のひとつひとつを小さくしただけでした。

反対に能力のある設計だと、ここまでできるのかと、感動してしまいます。

話は少しずれますが、数年前から、リフォーム系のテレビ番組が人気ですが、色々ある中で、共通して言えるのは空間を余すことなく利用している事でしょう。また、狭さをカバーする為に、兼用という考え方もよく出てきます。普段はこう使っていただいて、この時にはこんなふうにたたんで・・みたいな感じです。

だいたいが、狭い、暗い、無駄だらけで物だらけの空間を、すっきり広々、明るくて、工夫が一杯の空間に変身させます。立体的ですし、アイデアや素材の使いかたなど、すごく参考になります。

光のとり入れ方なども参考になりますし、思い出のものをうまく利用するのも感心します。よくでてくる、何でも思い通りに加工したり、作ってくれる工場みたいなところもいいですね。

もちろん番組ですから、金額や、あの大量の物はどこへ行ったのかという、突っ込みは入れたくなりますが、それにしても見事ですね。

どの企画も、工事中は家の人には内緒で、完成後見てびっくりというパターンが多いですが、家の人の要望は、ポイントとなるところだけで、後は設計士さんのやりたい放題のような気がして、このところだけは、少し冷や冷やします。

完成後、皆さんはじめてみたときは感動で、涙をながされていますが、日常が始まると、あの部分やこの部分は、どうなるのだろうとか、おせっかいにも、思ったりしてしまいます。

お昼にやっているものなんかは、キッチンの収納を、こっちから、この無駄な空間へ。ほらこの通り。みたいに、小物の収納場所を勝手にかなり移動させたりしています。確かにすっきり無駄なくおさまってはいますが果たしてどうなのか。

他のところならともかくキッチンは慣れ親しんだ動きの流れがあるので、奥さんは後で怒ってるんじゃないでしょうか。

次回はいよいよ「和室について」です。

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2006年01月15日

間取りを立体的に考える4

今回は窓についてです。

つける位置は、隣の家の窓の位置と重ならないようにずらすなど、横方向は平面図で、ひと目でわかりますが、高さに関してはわかりにくいものです。

和室用か洋室用かそれとも、はきだし窓と呼ばれる床までの窓のどれかを選ぶぐらいだと思います。

私も現役のころは、窓についてはまかせてもらい、どちらかというと、外から見た感じや、バランスなどを考慮して、提案していました。

しかし、最近、有名サッシメーカーのコマーシャルで、窓の位置が壁の床ぎりぎりのところから、天井まで、動くものを見ました。

映像では、それぞれの位置によって、部屋の雰囲気はまるで違い、さらに段階によって光の入り具合も変化していました。

正直言って衝撃を受けました。

まさに立体的に考えないと、出てこない発想ですし、そのサッシメーカーのプレゼンテーションのしかたにも感心しました。CGってすごいと思いました。

住宅メーカーでも間取りの最終確認などで、CG(動画)を使うところもありますが、そのうち間取りの打ち合わせに、こういうものが使われる時がくるのでしょうか。

メーカーによっては窓の位置を変えてほしいといっても、また規格外とか、構造の関係で、できないこともあるでしょうが、交渉してみましょう。

家具との兼ね合いや、隣の家の窓との位置の関係で、どうしてもずらさなくてはならないときも時も、「高さ」や「形」でかわすことができるかもしれません。

例えば、テレビです。

今はやりの、プラズマや液晶の薄型大画面のテレビは、新築と同時に買われる方も多いと思いますし、今後は増えてくると思います。

これらがはやる前は、テレビは奥行きがかなりあるため、部屋のすみに、ナナメに置くことが多かったのですが、薄型大画面は、大量の壁面を使い、貼り付けるような感じで置くことになります。

テレビを外壁側に置くとすれば、窓はとりにくくなることでしょう。

でも、ここで立体的にその壁面を考えるのです。

置くであろうテレビのサイズやリビングボードなどのサイズを考えてバランスよく配置し、壁付照明も配置し、それ以外の場所に窓を持ってくるのです。

もちろん手の届かないところに窓をつけてしまうといろんな面で大変なので気をつけましょう。

また、隣の家の窓と、こちらのつけたい位置に重なっているが、その場所しか光が入らず、どうしてもつけたいときなどは、高さをかなり高くすれば、目線があうのは防げるでしょう。

ただ、隣の家には事前に了解を得ておいたほうがよいでしょう。同じ位置というだけで、理屈ぬきにいやがられ、目線が合わないようにしているとかいう工夫などの説明は一切聞く耳をもたない人もいますので。


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2006年01月12日

間取りを立体的に考える3

間取りの中で、私が、立体的に考えたほうがいいと思うものを幾つか取り上げてみます。

これらは、以前私が、あるお客さんに指摘されたり、できないの?と聞かれたりした事などをもとにしたものです。

売る側と買う側が、お互いに立体的に考え、イメージできる状況にならないと、間取りを作る上で、これから書くようなことは、話題にものぼらず流されてしまう事でしょう。


まず収納です。

これは、各部屋のクローゼットや、玄関収納はもちろん、階段下収納や、小屋裏収納にキッチンの吊戸や、シンク下収納にいたるまで、家の中の収納は立体的に考えましょう。

平面図上での収納を、面積というよりしっかりと容積と捉え、それを無駄なく利用することを考えるのです。

例えば収納を、上部と下部に分けてみます。あるいは上中下でもいいでしょう。

収納の本で勉強すると、よく、高さによって、収納する物が変わってくると書いてあります。

入れる物によっては奥行きが違う場合もありますし、出し入れする頻度も違います。場所によっては奥行きがもったいないケースもあるでしょう。

これは、こちらで収納したいけど、こういうものは隣の部屋の方がいいというケースも出てきます。

となると、上中下で、収納を独立させ、奥行きを変えたり、扉を別々にしたり、更には、隣の部屋に、上段の奥半分だけや、下段全部などというように一部を提供したりもできます。


また、上部と下部を収納にして、中段は飾り棚にしたり、本棚にする事もできます。

立体的に物を考えるクセがついている設計士だとこういう三次元の提案が得意でしょうし、このような細かな収納の提案だけで、お客さんを感動させるのです。

皮肉なことに、お金をかけて、立派な3Dパースを出してくる多くのプレハブメーカーは、こういうことは企画外なので、はじめから提案してきません。

残念ながら、現役時代の私も、お客さんに聞かれても、「できない」「できても金額が高くなります」と言ってお断りしていました。

メーカーが、細かな個別対応を、それなりの価格でやるようになれば、メーカー所属の設計マンも、もっと腕をふるえると思います

あと、平面図上の収納で気をつけなければいけないことは、小屋裏収納や、屋根勾配を利用した収納などです。
平面図上では、かなりの面積に見えたりしますが高さが無く満足に物がしまえない事があります。

よく言われる、「収納は床面積の○○%以上がベスト」というのは、平面的な考え方ですし、それを満たしているからと言って安心するのはやめましょう。

次回は窓です。

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2006年01月11日

間取りを立体的に考える2

家という立体を平面図だけで表すのは難しいですし、思い違いを多く生みます。

しかし現実に、打合せに使う図面としては、平面図(チラシなどにものっている真上から見た図。間取り図)が最も多いと思います。

専門家や慣れている人であってもこの平面図に立面図や展開図(建物の外からや、部屋の中から見た四面の、真横から見た図)がないと、正確にはイメージできません。

一般の人にしてみれば、例えこれらがあったとしても、難しいでしょう。

パース図(立体的に斜めから見た図)や、鳥瞰図(ちょうかんず。鳥が見下ろしたように、斜め上から見た図)があれば一般の人でもかなりわかりやすくなります。

最近では3Dコンピューターパースなどを出してくれる業者も増えてきました。

これなら、一旦入力さえすれば変更しても対応してくれやすいでしょう。

売る側に対しては、これらの図面を一番最初から出してもらう必要は無いと思います。最初は、どの部屋をどの位置に持ってくるかという、ゾーニングから始まっていくと思いますし、逆にあまり早くから細部にこだわると大切な部分を見落とす事にもなります。

この段階では必要は無いのですが、ゾーニングが終わると、そこからは常に立体的にものをみていったほうが良いと思いますし、そういう資料を出してくれないようであれば遠慮なく言いましょう。

基本的に業者側は、時間のかかる作業はしたがらないですし、内容が変わる度に出してほしいというと露骨にいやな顔をするところも多いと思いますがポイントとなるところはぜひ出してもらいましょう。

買う側は、正確にイメージした上で、あれこれ注文を出さないといけません。

次回はそれらができたとして、その上での問題点を見ていきます。


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posted by きーちゃん at 23:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 間取りを立体的に考える | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年01月08日

間取りを立体的に考える

今回からの話題は、洗面のところにも少し出てきましたが、間取りを立体的に考えるということです。

家を考える時、平面図で考えるのが、一般的です。

売る側は専門にやっているので、平面図を見ただけで、立体的なイメージができます。

しかし、買う側は、慣れていないせいもあり、イメージできないことが多いのです。

このことを、売る側が認識し、わかるように説明しないと、施主の「後悔のもと」になります。

次回から、具体的に見ていきたいと思います。


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